●衝撃波による狭心症治療
衝撃波とは音速を超えるときに出る破壊力のある波をいいます。
衝撃波は腎臓などにできた尿路結石の治療にも使われている治療法です。
血管には血液と直接触れ合っている血管内皮と呼ばれる細胞の層があります。
この血管内皮に衝撃波が当たるとNO(一酸化窒素)や血管増殖物質が分泌されて血管が拡張したり毛細血管が増えたりし、血液の循環が改善していきます。
衝撃波を当てると、その振動でNO(一酸化窒素)や血管を新しく作る物質が多く分泌されます。
NO(一酸化窒素)は血管を広げて血流を良くし、さらには毛細血管を増やす手助けをしてくれます。
衝撃波治療では、心臓のエコーを見ながら血流の足りない場所に衝撃波を当て治療します。
1ヶ所につき200回、これを45ヶ所に当てます。
衝撃波治療は麻酔の必要もなく、副作用や合併症もないので何度でも行えるのが特徴となっています。
衝撃波治療は2013年11月時点では石川県立中央病院と東北大学で受けることができ、カテーテル治療やバイパス手術で治すことができない患者さんのみ対象の先進治療となっています。
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