生活習慣が原因の腰痛改善法!ぎっくり腰・腰痛改善ストレッチ、予防ポイント

腰痛は日本人の4人1人が悩んでいる国民病ともいえる病気です。
そのうちレントゲンやMRIなどで原因が特定できる腰痛は約15%ほどとなっています。
残りの約85%は腰痛症と呼ばれるもので、多くは不適切な姿勢・動作・クセなどの生活習慣が原因となっています。
腰痛は生活習慣病ともいわれているため、生活習慣を改めれば多くの腰痛は改善できると考えられています。
普段の生活で蓄積されたことが原因の腰痛であれば、しっかりと身体を作りこむなりクセを作りこむことで治すことが可能です。

■姿勢による腰への負担(立位を100とした場合)
・仰向け:25
・横向き:75
・立位 :100
・立位で少し前かがみ:150
・前かがみで荷物を摂る:220
・イスに座る:140
・イスで少し前かがみ:185

■猫背の姿勢が腰痛の原因になる
本来私たちの背骨は、立っていても座っていても緩やかなS字カーブを描くのが正常な状態になります。
背骨を支える骨盤も水平を保っていなければいけません。
しかしイスに深く腰掛けると背骨が歪み、それに伴って骨盤も傾いてしまいます。
またパソコンを覗き込む姿勢は迫り出した頭を支えようとするため、背骨と骨盤に大きな負担がかかってしまいます。

■腰痛予防のための正しいイスの座り方
・イスに浅く腰掛ける
・足は少し引く
・イスから立ち上がる直前の姿勢をキープ

骨盤を水平に保つことができ頭も背骨の上に乗るので腰への負担も軽減されます。
普段の座り方とはまったく違う筋肉を使うことになるので、慣れないうちは違和感を感じたりします。
この正しい姿勢を続けていくほど脳がその姿勢を普通と認識してくるようになるので、ずっとこの姿勢でいられるようになります。

■30分に1回、腰痛対策ストレッチ
作業の間30分に1回くらい背伸ばしや腕伸ばしをすると背筋と腰周りの筋肉をほぐすことができます。

■反り腰が腰痛の原因
反り腰は一見姿勢がよく見えますが、猫背とは反対方向に腰が傾いています。
反り腰になりやすいのは子供を抱いたや重いものを持ったりする習慣がある人です。

■反り腰が原因の腰痛にはコルセットが効果的
コルセットをつける際は、お腹周りではなく骨盤を包むようにつけるようにしましょう。
コルセットは骨盤のズレを抑えてくれるため、腰周りの負荷を軽減してくれます。

■反り腰解消ストレッチ
マットなどをひいて仰向けになり、両ヒザを抱え1分間背中で転がります。

■柔らかいソファーは腰痛持ちに悪影響
柔らかいソファーに座るのは腰痛持ちには良くない生活習慣です。

■正座で腰痛改善
正座は自然と骨盤が水平になるため腰にはやさいい座り方になります。
ヒザが悪くない人は30分に1回5分程度ストレッチ代わりに行うとよいです。

■猫背からくる腰のこわばりが腰痛の原因
台所仕事や掃除などうつむいての作業が多い人は猫座になりやすいといわえています。

■猫背改善ストレッチ
猫が伸びをするような動きのストレッチ法です。
四つんばいになり、お腹を見るようにし背中を上に突き出します。
斜め上を見るようにし、お腹を下につけるようにし腰を反らせます。
これを繰り返します。
背筋を伸ばすときに使う筋肉を鍛えることができます。

■ぎっくり腰はストレッチでほぐすことが大切
ぎっくり腰は腰から骨盤にかけての一種のねんざといわれています。
本来背骨を安定させる筋肉が緊張して硬くなってしまい、悪い姿勢で動かなくなってしまいます。
そのため緊張した筋肉をストレッチによってほぐし痛みを即時に和らげることが大切になります。

■ぎっくり腰改善ストレッチ
台などの乗ってテーブルに腰掛けます。
へその裏側辺りに巻いたタオルを入れ横になります。
台をはずし、この状態を7分間行います。
症状がひどい場合は誰かに介助してもれいましょう。
これは自重けん引というストレッチ法で、ヒザをテーブルの角にかけヒザ下の重さによって背骨と骨盤を引っ張り、腰周りの筋肉を正常な状態に戻す方法です。

■壁押しストレッチでぎっくり腰改善
テーブルがない場合や介助者がいない場合は、壁を使ってゆっくり腰を反らすだけでも一定の効果があります。

■腰痛治療の名医(2016年12月時点)
千葉県八街市
八街整形外科内科クリニック
寺尾 友宏 理事長