白内障(はくないしょう)!水晶体の濁り、加齢による眼の老化現象!

白内障は水晶体が白く濁ってしまう眼の病気です。白内障の原因としては加齢による眼の老化現象、ビタミン不足、紫外線、放射線、外からの刺激、免疫の問題、ステロイド剤の副作用などが考えられます。白内障は適切な治療で治すことが可能です。

■白内障(はくないしょう)とは
白内障(はくないしょう)とは、眼の中の水晶体(すいしょうたい)と呼ばれるレンズが、本来透明であるのに対して白く濁ってしまう病気です。
水晶体の主な成分であるタンパク質が何らかの原因で変化し、白く濁ってしまいます。
この眼の濁りは放置すると除々に進行していきます。
白内障を発症した人の3.2%が失明しているとされています。
そのため最悪の事態を避けるために手術が必要になります。

■白内障の主な原因
白内障の主な原因は、加齢による眼の老化現象になります。
最近では40代の若さでも白内障は発症し、55歳以上では急激に増加しています。
眼の老化が以前よりも早まりつつあります。
白内障の原因の9割は加齢による眼の老化現象です。
ビタミン不足、紫外線、放射線などの影響も約1割あると言われています。

■外からの刺激でも白内障の原因になる
白内障は老化だけではなく、外からの刺激が眼に加わることでも発症する場合があります。
●白内障を発症した例
 ・運動中に眼にボールが当たる
 ・転んで眼をぶつける
 ・手賀眼に当たる

■白内障とアトピー
アトピー性皮膚炎から白内障を起こす原因は、眼をこすることの他に、免疫の問題、ステロイド剤の副作用などもあると言われています。

■水晶体は濁る前に硬くなる
水晶体は濁る前に硬くなります。 硬くなることによって老眼になります。
45歳から55歳位になると多くの人が老眼になります。

■白内障チェック
一つでも当てはまれば白内障の可能性があり、将来失明する危険性があります。

●車に乗っているとき対向車のヘッドライトが非常に不快に感じる
白内障は水晶体の中が濁ってきますが、全部均一に濁るのではなく所々濁ってきます。
そこで乱反射が起きて眩しくなります。

●化粧が濃いと言われる
白内障になると中の水晶体が黄色っぽくなってきます。
すると色の感覚が変わってきて、色がはっきり分からなくなってきます。
そのため化粧が濃くなったり、ネクタイが派手になったりしてきます。

●歩く速度が遅くなった
白内障になり見にくくなると、それだけで運動量が減ってしまいます。
また歩行速度も遅くなってきます。
白内障の手術を行うと歩行速度が速くなります。

●心配事がある訳ではないのによく眠れない
眼は時計の役割もしています。
眼が今は昼間だ、夜だと感じています。
これはブルーライトによって感じています。
ブルーライトは睡眠ホルモンと関係があり、夜に多く浴び過ぎると不眠になると言われています。
白内障になるとブルーライトが入ってくる量が極端に減ってしまいます。
ブルーライトは紫外線に近い波長の青色の光で、太陽光の他に、LED電球、パソコン、スマートフォンの光にも多く含まれています。
そのため白内障の手術を受けると、よく眠れるようになったという人が多くいます。

■白内障の予防
白内障の予防にはビタミンCを摂った方が良いと言われています。

■白内障の手術
白内障の手術治療では、濁った水晶体を取り出し、人工のレンズに交換します。
しかし白内障の症状が重度に進行してしまうと、白内障の手術自体が難しくなってしまいます。
白内障は現代の手術で治ります。
日本では毎年110万件の白内障の手術が行われています。