第三の脂肪!筋肉に溜まる脂肪、糖尿病の原因になる第三の脂肪

第三の脂肪とは筋肉に溜まる脂肪で、血糖値を上げる最大の原因でもあります。筋肉の質の低下や運動不足が第三の脂肪を増やし病の危険性を高めてしまいます。一日一万歩の運動で脂肪を溜めないことが予防になります

■第三の脂肪
これまでは内臓脂肪が最も悪いと考えられていましたが、近年は第三の脂肪が血糖値を上げる最大の原因であることが分かってきています。
第三の脂肪は筋肉にあります。
正常な筋肉にも必ず脂肪はあります。
全身の筋肉に第三の脂肪が溜まると、病を発症する危険が高くなります。
脂肪は筋肉を動かす燃料でもあります。
脂肪は食事で体内に入り、胃で消化されて小腸で吸収され、最終的には血液を通って全身の運ばれます。
筋肉を取り込み脂肪をエネルギーの一つとして身体を動かすことができます。
食事で摂った脂肪が筋肉に蓄えられます。
そして運動によって脂肪が使われます。
食事で溜まった脂肪は運動すれば消費されます。
脂肪は食事の度に筋肉に入り、運動で使われます。
運動をしないと脂肪が溜め込まれていきます。
この筋肉に溜め込まれてしまった脂肪を第三の脂肪と呼ばれています。
運動すると、まず第三の脂肪が使われ、その後内臓脂肪が使われます。

■第三の脂肪と糖尿病
様々な病を引き起こすと言われる第三の脂肪ですが、その病の代表が糖尿病です。
筋肉は脂肪だけではなく、糖分もエネルギーにしています。
ただしここに第三の脂肪がたくさん溜まると、糖分がブロックされてしまいます。
すると血液の中の糖分が増えて血糖値が高くなってしまいます。
血糖値が上がると糖尿病になったりして、命を落とす危険性のある病気に結びつくかもしれません。
脂っぽい物を多く食べたりすると、第三の脂肪は溜まりやすくなります。
ただ健康的な普通の食事をしていても、運動しないで使わなければ溜まっていきます。

■筋肉の質の低下と第三の脂肪
第三の脂肪は筋肉の質の低下が起こることで溜まりやすくなります。
筋肉は細胞に溜まった脂肪を燃やす時に、血液中の酸素を使っています。
しかし筋肉もあまり使わないでいると細胞の働きが低下し、酸素を作った脂肪の燃焼が減少してしまいます。
そのため細部の中に第三の脂肪がどんどん蓄積されていきます。
酸素を使った脂肪の燃焼が減少している状態こそが、筋肉の質が低下しているというということになります。

■1日の理想的な消費カロリー「体重×5.25」
私達は運動しなくてじっとしていても呼吸などの生命活動だけでカロリーを消費しています。
成人男性で1日1500kcal、女性で1200kcal前後になります。
厚生労働省が発行しているエクササイズガイドには、1日1万歩の運動とされています。
実は同じ歩数でも体重によって消費するカロリーは大きく異なります。
1日の理想的な消費カロリーは「体重×5.25」で出る数値になります。

■第三の脂肪が溜まる原因
第三の脂肪が溜まる原因としては、運動不足と筋肉の質の低下になります。
身体に疲れが残らない程度の運動を行うことが大切です。
運動不足による体力の低下は、寿命を縮めるという報告もあります。
若い時に運動をしていても運動を止めた後は、食事の量も減らさないと第三の脂肪が増えやすくなってしまいます。
毎日一万歩分の運動をすることが大切になります。

■第三の脂肪を減らす方法
第三の脂肪を減らすには、消費エネルギーを増やすのと同時に筋肉を鍛えることが大切になります。

●歩幅アップウォーキングで第三の脂肪を減らす
歩幅をいつもより10cm〜20cm広げて歩きます。
胸を張って正面を見て歩くことがポイントです。
歩幅アップウォーキングを行えば、歩数を増やさなくても消費カロリーを増やすことができます。

●日常スクワットで第三の脂肪を減らす
洗濯物を干す時に、イスに座って干す度に立ち上がります。
ヒザに負担をかけずに消費カロリーをアップできます。
携帯電話を少し遠くに置き、チェックする度に立ち上がって見に行きます。
下にある物を取る時は必ずヒザを曲げる。