虚血性心疾患!心筋梗塞、狭心症、脳卒中、脳硬塞、高血圧!

虚血性心疾患は心筋梗塞や狭心症の総称。脳卒中には脳の血管が詰まる脳硬塞、脳の細い血管が破れる脳出血、脳の太い血管にできたコブが破裂するクモ膜下出血がります。最も多いのが脳硬塞です。高血圧の改善には生活習慣を改善し、塩分を控えることが大切

■虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)について
虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)とは、心筋梗塞や狭心症の総称です。
心筋梗塞と狭心症のどちらも動脈硬化が原因です。 動脈硬化は血管を破れやすく脆くしてしまいます。
●心筋梗塞
血流が滞って血管が詰まり、心臓の筋肉が完全に死んでしまうのが心筋梗塞です。
●狭心症
血管が狭くなっているものの、まだ完全に詰まりきっていない比較的軽症のものを狭心症といいます。

■脳卒中
気温差による血圧の変動は脳にも大きなダメージを与えます。
脳卒中には3つのタイプがあります。
脳の血管が詰まる脳硬塞。
脳の細い血管が破れる脳出血。
脳の太い血管にできたコブが破裂するクモ膜下出血。
このうち最も多いのが脳硬塞です。

■脳硬塞チェック
両手を前に出し、手の平を上にして目を閉じます。
このとき肩の高さを30秒間維持できれば脳硬塞の問題はありません。
手に出る症状は非常に脳硬塞が多いです。
脳硬塞があると、脳硬塞を起こしている側の手が下がってきます。
脳硬塞を起こすと運動を司る機能が障害されしびれが発生します。
そのため無意識に手が下がってしまいます。
手が下がってきている場合はプチ脳硬塞の可能性があります。
プチ脳硬塞とは、脳の運動に関わる部位に軽い梗塞が起こり、軽度のしびれなどの症状が手に出ている状態です。

■隠れ脳硬塞
脳硬塞が起きた部位によっては、全く症状が出ない隠れ脳硬塞もあります。
運動野以外に脳硬塞が起きていて見た目に症状が出ません。

■隠れ脳硬塞チェック
紙と2種類の色のペンを用意します。
4重のうずまきを描きます。
次に別の色のペンで、描いたうずの線に重ならないよう、10秒以内にもう一度うずを描きます。
はみ出してしまったり、ギザギザになってしまった場合は隠れ脳硬塞の可能性があります。
片手をぶらぶらさせながら、逆の手で指を折り数を数えます。
数える早さはやりやすいスピードで大丈夫です。

■MRI、MRAで脳検査
脳卒中は未然に防ぐことができます。
脳ドックで行うMRIは磁気を利用して身体の断面画像を調べる層血です。
自覚症状のない脳硬塞を発見することができます。
また血管だけを写し出すMRA検査では、血管の狭窄、詰まり、動脈硬化が分かるため、クモ膜下出血の原因も発見できます。

■高血圧
50代の2人に1人を悩ませる国民病の高血圧。
虚血性心疾患や脳卒中も、元々は高血圧から始まることが多くあります。
高血圧とは、血管が狭くなって血液の勢いが強くなり、血管の壁にかかる圧力が高くなることです。
高血圧の状態が長く続くと血管壁が傷つき、詰まったり、破れやすくなったりしてしまいます。

■塩分過剰摂取による高血圧
塩分を過剰に摂取すると血液の塩分濃度が高くなります。
それを薄めるために水分が取り込まれ血液量が増えて高血圧になります。

■高血圧につながる生活習慣
肥満、塩分過多、運動不足、喫煙、ストレスなど。
高血圧を改善するには生活習慣を改善することが大切です。

■生活習慣を予防改善するエクササイズ
●腿上げ

イスにつかまり、もう片方の腕を曲げ手を握ります。
姿勢を崩さずに曲げた腕と同じ側の脚を10回上げます。
左右10回を1セットとして朝晩2セットずつ行います。
余裕があればヒジとヒザを付けるように上げると運動効果がアップします。

●身体ひねり
脚を開き腰を落とします。
両腕を曲げて手を握り、腕を開きます。
下半身をなるべく動かさずに腰から上を左右に10回ひねります。
10回1セットとして朝晩2セット行います。

■1日8000歩と中強度の活動で生活習慣を予防改善
1日8000歩程歩き、その中で20分くらい中強度の活動が含まれているとより良いということが分かってきています。
運動強度の度合いは性別や年齢など人によって変わります。
中強度の活動の目安は、3分間続けた時に軽く息が切れるぐらいの活動になります。