大動脈瘤、大動脈解離!人工血管置換術、ステンドグラフト内挿術

腹部・弓部大動脈瘤、大動脈解離!人工血管置換術、ステンドグラフト内挿術!大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)予防には日頃から動脈硬化に気をつけ、人間ドックや健診を受けることで早期発見することです

■大動脈(だいどうみゃく)
大動脈(だいどうみゃく)は心臓から送り出される血液を脳や全身に運ぶ身体の幹線道路。
長さは40cm〜50cmにまでおよびます。
大動脈(だいどうみゃく)の太さは心臓付近で約3cm、500円玉程度の大きさになります。

■大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は文字通り大動脈に出来るコブのことです。
その患者数は1996年から2008年までの12年間で3倍にまで増えています。
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)が破裂した場合、致死率は50%以上で年間1万3千人以上の人が亡くなっています。
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は動脈硬化などで柔軟性を失った血管が血圧の強さに対応できず、風船のように膨らんでしまう病です。
瘤は大きさに関わらず破裂の危険性があります。
小さな穴が開く軽度のものから、血管全体が破れる致命的なものまでケースは様々です。

■弓部大動脈瘤・腹部大動脈瘤
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)には出来やすい場所があります。
一つは弓部大動脈瘤で、カーブしているため摩擦で血管が傷つけやすいそうです。
もう一つは腹部大動脈瘤で、血管の枝分かれが少なく血圧の逃場がないため出来やすいそうです。
コブの形は丸く膨らむものと、イボ状のものの2種類。
どちらも原因は動脈硬化です。

■動脈硬化になる主な原因
・喫煙
・高血圧
・高血糖
・脂質異常症
・高LDLコレステロール
・遺伝など

■大動脈瘤の治療法
大動脈瘤は薬で治すことはできません。
大動脈瘤の治療には何らかの手術が必要です。
患者によって適性やメリット・デメリットがあり、医師と相談で手術法を決めます。

●人工血管置換術
人工血管というもので太くなってしまった部分を正常な太さのものに交換します。
人工血管の素材は化学繊維で作られています。
外側に特殊なコーティングがされ、口から漏れないようになっています。

●ステンドグラフト内挿術
手術にかかる時間は弓部大動脈瘤で6〜7時間。
腹部大動脈瘤で2〜3時間になります。
またもう一つある手術ステンドグラフト内挿術 筒状の金属を足の血管からカテーテルを使ってコブまで送り込み、コブの内部から金属で支えることで破裂を防ぎます。
開腹の必要がなく身体への負担が少ないのが特徴です。

■大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)予防法
・日頃から動脈硬化に気をつける
・人間ドックや健診を受ける

大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は、大部分の人は無症状で病気が見つかっています。
別の病気を心配して検査をし、そこで見つかって手術が間に合うという人が多くいます。
そのため健診を受けるようなチャンスを持つということが大切になってきます。