歯周病予防!正しい歯磨きや唾液で口臭予防!

歯周病予防!正しい歯磨きや唾液で口臭予防!自覚症状がないまま進行し、気付いたときには手後れということも。出血し、支える骨が溶け、最悪の場合失うことも!正しい歯磨き、舌回し、唾液、ガムを噛んで歯周病予防

別名、静かな病とも言われている歯周病。
自覚症状がないまま進行し、気付いたときには手後れということもあります。
歯茎から出血し、歯を支える骨が溶け、最悪の場合歯を失うこともあります。
さらに最近の研究では、歯周病は脳硬塞や心筋梗塞など様々な病気の原因となっている可能性があるそうです。

■歯周病チェックリスト
1つ以上当てはまると歯周病の可能性がります。
1:歯磨きをすると歯茎から血が出る
2:口臭を人から指摘されたり、自分で気になることがある
3:歯茎の色が悪くなった
4:ぐらぐらする歯がある
5:歯と歯の間にものが詰まりやすくなった
6:タバコを吸う

■虫歯について
虫歯とは、虫歯菌と呼ばれる細菌が、歯にこびり着いた食べカスなどから酸を作り出し歯を溶かしてしまう病気です。

■歯周病について
歯周病は、歯周病菌が歯と歯茎の隙間に進入して他の菌と合体してまず歯垢(しこう)を作り、そして除々に歯茎の中や歯を支える骨にまで入り込んでいき組織を破壊します。
その結果、歯茎の変色・腫れ・出血といった症状があらわれ、最悪の場合骨まで溶け抜け落ちてしまいます。
つまり歯周病とは歯の土台となる歯茎や骨をダメにしてしまう恐ろしい病です。
現在、日本人が歯を失う一番の原因となっているのが歯周病です。
それは歯周病が自覚症状のないまま進行してしまう病気だからです。
一見健康そうに見える歯でも実は目に見えない部分で歯周病が進行し、支える骨が溶けてしまっているかもしれないそうです。
おかしいなと思ってからでは手遅れかもしれません。

■口臭
歯周病になると口臭に変化があらわれます。
虫歯の口臭はチーズのようなになります。
歯周病の口臭は生ゴミのようなにおいがするそうです。

■歯周ポケット
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある隙間のことです。
健康な人ならその深さは1〜2mm、4mmを超えると軽い歯周病、6mm以上になるとかなり重度の歯周病になり、場合によっては歯を失う危険性があります。

■歯石(しせき)
大量の細菌が合体して歯垢を作り、さらにそれが蓄積して固まったものが歯石に変化します。
重度の歯周病になると歯の表面に歯石がびっしりとこびり付きます。

■口腔年齢(こうくうねんれい)
口腔年齢(こうくうねんれい)とは、歯や歯茎の状態を日本人の平均値と照らし合わせて数値化したものです。

■歯周病は人から感染
歯周病は人から人へ感染する病気です。
その感染ルートとして圧倒的に多いのが家族や恋人など身近な人からの感染です。
例えばキスをしたり、口うつしで食事をしたり、同じ食器を使う事により唾液などによって歯周病菌に感染します。
歯周病は30代後半から発病する事が多いが、もっと前の年代から感染していると考えられています。
加齢・メタボリックシンドローム・喫煙なども歯周病のリスクを高める原因となることもあります。

■歯周病菌
健康な人との違いは、歯周病に関係する細菌の量になります。
口の中に存在する約700種類の細菌のうち、歯周病に関係するのは7種類程度になります。
その7種類の菌が大幅に増えたときに歯周病になります。

■スピロヘータ
スピロヘータは歯周ポケットの中の歯垢を住みかとしています。
スピロヘータは歯茎などを壊す酵素を吐き出しながら口の中を活発に動きまわり、らせん状の体と鞭毛(べんもう)を使って歯周組織を攻撃し炎症を起こします。

■歯周病が引き起こす病気
歯周病は口の中だけではなく様々な臓器に悪影響を及ぼすと考えられています。
歯と歯茎の境目に炎症が起きると、そこから菌が身体の中へ入ってしまいます。
歯周病菌や、その成分が血管を通って心臓・肺・子宮などに進入し病気を引き起こしてしまうこともあります。
また動脈硬化とも関係があり、脳硬塞や心筋梗塞のリスクを高める可能性があるとも言われています。
・脳硬塞
・心筋梗塞
・糖尿病
・肺炎
・早産

■正しい歯磨きで歯周病予防
歯周病予防には正しい歯磨きが基本になります。
歯を磨くコツは磨く順番を決めることで、これで磨き残しが防げます。
歯ブラシを歯と歯茎の境目に直角になるように当てて小刻みに動かします。
歯磨き粉は、歯周病の場合には歯周病を殺す殺菌作用のあるものと、炎症を抑える作用のある歯磨き粉が良いそうです。
塩も歯茎を引き締める作用があって良いそうです。
歯磨き粉は薬用成分が含まれているので多めに使った方が良いそうです。
有効成分を大事にするため、あまり水ですすぎ過ぎないこともポイントだそうです。
毎日の歯磨きに加え、歯科での定期検査を行うことも大切です。

■唾液で歯周病予防
口の中を動かす唾液が出ます。
唾液にもそれ自体に抗菌力や抗真菌力とかもありますが、その唾液を使いながら舌をワイパーのように歯ブラシにして口内を掃除します。
また口周りの筋肉のトレーニングやストレッチによりアンチエイジングの効果も得られるそうです。

■舌回しで歯周病予防
上唇と前歯の間に舌をもっていったら歯と歯茎に沿って右回りに回します。
このとき注意したいのが口の上下です。
上は鼻の付け根まで、下はアゴの下まで届くようなイメージで舌をめいっぱい伸ばします。
ほうれい線が気になる場所では少し舌を静止させシワを伸ばします。
右回り3回したら首元をマッサージします。
同じように左回しも3回行います。

■ガムを噛んで歯周病予防
ガムを噛むと唾液が出る効果があります。
キシリトールが含まれているものが良いそうです。
最近の研究では乳酸菌も歯周病予防に効果があると言われています。