睡眠トラブル!寝返り・歯ぎしり・いびき・睡眠時無呼吸症候群・CPAP

睡眠トラブル!寝返り・歯ぎしり・いびき・睡眠時無呼吸症候群・CPAP!睡眠時無呼吸症候群は、放っておくと命に危険がある心筋梗塞や脳硬塞などを引き起こす恐ろしい病。仕事中や運転時などに感じる病的な眠気は要注意

■寝返りについて
寝返りには、同じ箇所に圧力がかかるのを防ぐ役割、1ヵ所に血液が溜まってしまわないように血液循環を良くする役割、布団との間の熱を逃がすための体温調節を促すという大切な役割があります。
子供の場合は新陳代謝が高く、寝返りで体温を逃がすため寝返りをうつ回数が多く寝相が悪い場合がありますが、大人になり代謝が落ちてくると寝相の悪さも落ち着いてくるそうです。

■歯ぎしりについて
歯ぎしりは放置しておくと知覚過敏や歯周病、さらには顎関節症の原因になる場合があります。
歯ぎしりの原因はストレスと言われていますが、詳しくは分かっていません。
起きている間は歯で噛む力を脳が抑制していますが、寝ている間は強さの加減を決める脳からの指令がなくなり、ものすごい力で歯を噛み締めてしまいます。
本人には自覚が無くても、朝起きた時に肩が凝っていたり、顎が疲れていると感じている人は歯ぎしりをしている可能性があります。
歯ぎしりには歯がぶつかりあうタイプと、歯をこすりあわせるタイプと、歯を強く噛み締めるタイプがあります。
歯ぎしりの大多数を占め周りの人を不快にするのが歯をこすりあわせるタイプです。
長い間歯ぎしりをしていると、エナメル質の歯が平に磨耗してしまうこともあります。
さらにひどくなると歯の根元がくさび型に欠けてしまったり、歯に亀裂が入って歯がもろくなってしまうこともあるそうです。

■歯ぎしり解消法
●マウスピースを付けて寝る
●自己暗示トレーニング

起きているとき、特に就寝前に上下の歯を離す事を意識して行います。
肩の力を抜き、上下の歯を少し離して唇を閉じます。
そのままゆっくり鼻呼吸をしてリラックスします。
目に付きやすい場所に目印などを付け、気付いた時に意識して行うと習慣化しやすくなります。

■いびきについて
いびきは寝ているとき発する呼吸音のひとつ。
健康な人でも仰向けに寝ると舌の付け根の部分などが下がり、空気の通り道である上気道が狭くなります。
いびきはそんな狭くなった上気道を空気が通るときに起こる摩擦音になります。
のどが狭くなったその結果大きな音を発します。
これは睡眠時無呼吸症候群という病気の前段階であり予備軍という状態になります。

■睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)
睡眠時無呼吸症候群とは、10秒以上続く無呼吸が一晩に30回以上、または1時間に平均5回以上起きる症状のことです。
空気の通り道である上気道が閉じてしまい、睡眠時呼吸ができず止まってしまうために起こります。
睡眠時無呼吸症候群は、放っておくと命に危険がある心筋梗塞や脳硬塞などを引き起こす恐ろしい病です。
呼吸が止まっている間は身体に酸素を取り入れることができず低酸素状態になります。
低酸素状態が長く続くと脳や心臓に悪影響を及ぼします。
仕事中や運転時などに感じる病的な眠気は要注意です。

■睡眠時無呼吸症候群と糖尿病
睡眠時無呼吸症候群は糖尿病と合併しやすいと言われています。
無呼吸により血液中の酸素が不足すると、血糖値をコントロールするインスリンの反応が鈍くなるため糖尿病が起こりやすくなると言われています。

■睡眠時無呼吸症候群チェック
・いびきをかく
・夜中に何度も目が覚める
・昼間に眠気を感じる
・何時間寝ても熟睡感がない
・起床時に身体がだるく頭痛がする
・集中力や記憶力の低下
・肥満体型である
・扁桃腺が大きい
・下アゴが小さく後退している

■CPAP治療
CPAP治療とは、鼻マスクを通して圧力を加えたり、空気を送り気道の閉塞を取り除く対処療法です。