耳の健康!中耳炎・耳ぬき・突発性難聴!

耳の健康!中耳炎・耳ぬき・突発性難聴。中耳炎(ちゅうじえん)を引き起こすのは、耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)から進入する細菌やウイルスが原因です。幼い子供や高齢者も中耳炎(ちゅうじえん)にかかりやすい

■中耳炎(ちゅうじえん)について
中耳炎(ちゅうじえん)とは、鼓膜の奥にある中耳(ちゅうじ)という部位に起こる炎症のことです。
外から入った水は鼓膜で止まるので、中耳炎(ちゅうじえん)の原因にはなりません。
しかし耳に水が入っても大丈夫と安心してはいけません。
プールに入ると鼻水が出やすくなりまが、この鼻水が中耳炎(ちゅうじえん)の原因になることがあります。
実は中耳炎(ちゅうじえん)を引き起こすのは、耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)から進入する細菌やウイルスが原因です。
これらが中耳(ちゅうじ)で炎症を引き起こします。
鼻をすすったり鼻をかむ機会が増えると、耳管(じかん)を通して中耳(ちゅうじ)に細菌やウイルスが入りやすくなる恐れがあります。
中耳炎(ちゅうじえん)から耳を守るために鼻にも注意が必要です。
中耳炎(ちゅうじえん)に最もかかりやすいのが幼い子供です。
子供は耳管(じかん)が短いため細菌などが中耳(ちゅうじ)に届きやすく、中耳炎(ちゅうじえん)にかかりやすい状態にあります。
さらに高齢者も耳管(じかん)の働きが悪くなり中耳炎(ちゅうじえん)にかかりやすくなります。

■飛行機で耳がツーンとなるのはなぜか
飛行機で耳がツーンとなるのは、鼓膜の内側と外側の気圧に差ができることが原因です。
ふだん地上にいるときは、鼓膜の内側と外側の気圧は一定に保たれています。
しかし飛行機に乗ったときなど、高さが変化するにつれ大気中の気圧も変化します。
例えば高いところに行くと大気中の気圧は地上よりも低くなります。
このとき密閉された鼓膜の内側の気圧と大気中の気圧に差が発生します。
これが耳がツーンとなるメカニズムです。
飛行機で特に気を付けなければいけないのが、離陸時や着陸時のときです。
このとき気圧が急激に変化します。
離陸時は鼓膜が外側に強く引っ張られ、着陸時には内側に引っ張られます。
ひどいときは鼓膜が傷つき出血することもあります。
この症状は航空性中耳炎とも呼ばれています。

■耳ぬき
耳がツーンとなった状態を解消するのが耳ぬきです。
最も簡単な耳ぬきは、アメをなめたりガムを噛んでツバを飲み込むことです。
こうすることで鼻から耳に空気が送られて、鼓膜の内側と外側の気圧を一定にすることができます。
それでも治らないときは、鼻をつまんだ状態で息を吐き出すようにします。

■主な中耳炎の種類
●急性中耳炎

急激に炎症反応が起きた状態。
中耳に膿が溜まり痛みを伴いますが、溜まった膿は鼓膜に小さなあなが開き自然と排出されます。
鼓膜に開いたあなは自然とふさがります。
症状:痛み、発熱

●慢性中耳炎
鼓膜に開いたあなが塞がらなくなった状態。
中耳の膿が出て耳だれとなり、鼓膜にあなが開いているので難聴となります。
症状:難聴、耳だれ

●滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
中耳に滲出液が溜まった状態。
細菌やウイルスによる炎症ではないので痛みはありません。
症状:難聴

■外耳炎(がいじえん)
外耳炎(がいじえん)の原因のおよそ9割が耳掃除の失敗に原因があります。
必要以上に耳垢(みみあか)を取ろうとして耳の外耳道(がいじどう)を傷つけ、そこから細菌が入り外耳炎(がいじえん)となってしまいます。

■耳そうじのポイント
●耳のあなから1cm〜1.5cmで十分

耳垢は無理に取らなくても、鼓膜の周辺から耳の外に向けベルトコンベアーのように自然と剥がれ出てきます。
そのため奥までやる必要はありません。

●耳垢を奥に押し込まないようにする
耳かきや綿棒を耳の中に入れるときに周りに触れないようにそっと入れ、引き抜きながら周囲を拭うと良いです。
周りに触れながら入れてしまうと耳垢を奥に押し込んでしまい、さらにその耳垢が湿った状態が続くと、そこからカビが生えてしまうこともあるそうです。

●しっかり耳かきは2週間に1回で良い
耳の皮膚は薄いのでやり過ぎは良くありません。

■耳垢の種類
耳垢にはパサパサと乾燥した乾性のものと、湿って黄色っぽい色をした湿性の2種類があります。
乾燥した耳垢の人にオススメなのがローションで湿らせた綿棒や粘着剤付綿棒です。
耳垢が湿っている人は、耳垢を剥がしやすい特性を持つワイヤー製の耳かきで掃除するのが良いそうです。

■突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)
一般的な難聴と違いその原因は解明されておらず、ある日突然片耳の聞こえが悪くなります。
年齢に関わらず、子供から大人まで発症する可能性があります。
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)は早期治療が重要です。
耳なりや耳のつまりなど異変を感じたら耳鼻科で早めに診察を受けましょう。