2009年インフルエンザ!タミフル・リレンザ・感染予防法!

2009年インフルエンザ!タミフル・リレンザ・感染予防法!高熱が出なくても思い当たるふしがある場合は病院へ行って診断を受ける。未成年のインフルエンザ感染者の場合48時間以内は注意深く周りの人が見守る。口内環境改善・歯磨きでインフルエンザ予防

今年のインフルエンザはAソ連型とA香港型の2種類が猛威をふるっています。
Aソ連型は小さな子供に多く発症しています。
A香港型にかかった場合、高齢者の方は肺炎に注意が必要で、小さな子供がかかった場合は脳炎脳症に注意が必要です。
予防注射は、小学生以下は2回打つほうがよく、成人は1回で大丈夫だそうです。
インフルエンザは2度かかることもありますが、予防接種は1回でよいそうです。

■インフルエンザウイルスについて
インフルエンザウイルスの特徴はまわりにたくさんの突起がついていることで、そのため細胞の中に侵入することが可能となっています。
細胞に侵入すると細胞内でインフルエンザウイルスの遺伝情報を使い大量に増殖していきます。
細胞の中だけに被害がとどめられていれば被害はありあせんが、インフルエンザウイルスは細胞の壁を壊す事が可能なため、増殖したウイルスは細胞の外に出て他の細胞を同じように侵入して増殖を繰り返していきます。
インフルエンザの増殖の勢いはすごく、最初の1個だったものが24時間後には100万個にも増えてしまいます。

■高熱が出ないインフルエンザ
インフルエンザと言えば高熱が出るということですが、最近は高熱が出なくてもインフルエンザにかかっている人が増えているそうです。
これまではインフルエンザは38℃を超えて発熱があった場合とされてきましたが、これからは38℃以下でも思い当たるふしがある場合は病院へ行って診断を受けた方が良いです。
●知らないうちに感染拡大
インフルエンザにかかると高熱が出るのは、体の中でインフルエンザウイルスが大量に増殖しているのに対応してやっつけようとするため高熱が出ます。
●知らないうちに合併症
高齢の方の中には、熱を出すだけの体力などがないためにインフルエンザにかかっても高熱が出ないそうです。
特に高齢者は肺炎などの合併症に注意が必要です。

■インフルエンザの空気感染
インフルエンザにかかった人がクシャミをするとウイルスが飛び散りこれを吸い込むことで感染するとされています。
実はクシャミの飛まつは空気中に飛び出した直後から乾燥し始め、わずか0.1秒で1/10の大きさになり飛まつ核というものになります。
すると重力の影響をほとんど受けなくなり空気中を漂うようになります。
1回のクシャミで60万個以上の飛まつ核が長時間浮遊し続け、9時間後でも5000個ほどのウイルスが生きているそうです。

■タミフルについて
タミフルはインフルエンザウイルスが細胞の外へ出ようとするのを防ぐ働きをしてくれます。
そのためウイルスが大増殖せずに熱が下がっていきます。
飲むと1日か2日で熱が下がってくるそうです。
しかしAソ連型では耐性等によりうまくブロックできず一部の人には効かないこともあるそうですが、多くの人には効果が出ているそうです。
ただ他のA香港型やB型には効果があります。

■タミフルの異常行動
未成年のインフルエンザ感染者に関しては薬の服用有無に関わらず、一部の人に幻覚などの症状があらわれることが分かっています。
症状が出てから48時間以内は注意深く周りの人が見てあげることが重要になります。

■リレンザについて
リレンザはタミフルと同じもので、内服するのがタミフルで吸入するのがリレンザになります。
ほとんど同じ薬で同じ効果ですが、リレンザではまだ耐性がでていないそうです。
リレンザは1〜5歳未満の子供には使えません。 また高齢の方はうまく使えないことが多いそうです。
タミフル・リレンザは発症してから48時間以内に使用するとウイルスの増殖を抑えることが可能です。
ただし発症してから6時間くらい経たないとインフルエンザにかかっているかどうか検査で調べることが出来ないそうです。

■家庭内感染を防ぐ方法
・基本は隔離することになります
・定期的に換気を行う
・看病役は1人にして必ずマスクをし、手荒いを行う ・熱が下がっても薬を飲み切る
 熱が下がると止めてしまう人がいますが、
 耐性の問題や周囲への感染のことから薬は飲み切ることが大切です

■タミフル・リレンザの予防投与
対象:65歳以上または糖尿病・腎臓病などにかかっている人
半分量×7〜10日
保険適用なし(自費で数千円)

■口内環境改善・歯磨きでインフルエンザ予防
インフルエンザは気道の粘膜などに付着し増殖しようとしますが、私達の気道にはタンパク質の覆いのようなものがありウイルスが付着しないようにしています。
しかし酵素がこのタンパク質を破壊して粘膜を剥き出しにしてしまいウイルスが付着しやすくなってしまいます。
この酵素を作り出すのが私達の口の中にいる菌で、この細菌は特に歯垢に多く含まれています。
歯垢が多くつくところが歯と歯肉の境、歯と歯の間のところになります。
つまりこの部分を歯磨きでキレイにするとインフルエンザ予防にも効果的になります。
歯ブラシはペンを持つようににぎり、直角に歯ブラシをつけて小刻みに動かします。
普段の歯磨きよりも丁寧に行うと良いそうです。
また舌の上も磨くと効果的で、奥から手前へやさしく磨くと良いそうです。