五十肩(ごじゅうかた)肩関節周囲炎・凍結肩!

五十肩(ごじゅうかた)肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)凍結肩(とうけつがた)!五十肩は急性期には安静が必要ですが、慢性期に安静にし過ぎると骨との癒着が進行して凍結肩になるおそれがあります

■五十肩(ごじゅうかた)・肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)
肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)とは肩関節や周辺組織に炎症が起き、動きの制限や激しい痛みが起こる病気です。
五十肩(ごじゅうかた)とも言いますが40代〜60代までと幅広く、現在およそ600万人の患者がいると言われています。
その主な原因は加齢です。
肩関節は他の関節に比べ可動域が広いため普段から大きな負担がかかっています。
長年の動作により、その肩の関節を支える上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)などの組織は老化していきます。
するとちょっとした動作で組織に炎症が起きやすくなってしまいます。
その結果、肩から腕にかけて痛みなどの症状が起きます。
しかし五十肩(ごじゅうかた)のほとんどが半年から1年程で自然に治るため、病気だと考えられていないのが現実です。

■肩関節周囲炎による凍結肩(とうけつがた)
凍結肩(とうけつがた)とは五十肩の炎症が進行することで関節が凍ったように固くなり動かせなくなってしまう状態のことです。
そもそも五十肩は急性期・慢性期・回復期の3つの気管に分けられます。
日常のちょっとした動きでも痛みを感じる急性期。
その期間は2週間程度から長い人で4ヶ月ほど続く場合があります。
この段階では安静にすることがベストです。
急性期が過ぎると、日常生活ではさほど痛みを感じない慢性期に移行します。
慢性期には炎症がさらに周囲に広がります。
関節を滑りやすくしている組織が除々に固まり骨との癒着が始まります。
しかし通常は痛みも落ち着いてくるため肩を動かす機会が増え、自然に癒着がはがれ元の動かせる状態に戻っていきます。
そのため慢性期に安静にし過ぎると、骨との癒着が一段と進行してしまいます。
やがて凍ったように固くなり動かせなくなってしまい、ひどくなるとある一定以上には動かせなくなり運動制限が残ってしまいます。
肩は加齢と共にどんどん老化が進んでいきます。
それだけに自分の肩の状態をきちんと把握することが大切になります。

■五十肩簡単チェック方法
一般的なタオルを用意します
まずタオルの両端を持ち、肘を直角に曲げます
そして両肘をゆっくりと肩の高さまで上げていきます
 この段階で肩の高さまで上げられなかったり、痛みが生じるようであれば五十肩の可能性があります
先程の状態からさらに肘を曲げたままタオルを頭の上に持ち上げます
 頭のてっぺんより後ろにまわるようであれば正常です
 後ろまで上げられなかぅたり、痛みが生じるようであれば五十肩の可能性があります
 痛みを感じたらすぐに止めるようにしましょう

■変形性肩関節症(へんけいせいかたかんせつしょう)・腱鞘炎(けんしょうえん)
肩の炎症は五十肩によるものだけとは限りません。
加齢や普段の行動により、知らず知らずのうちに肩の炎症が起きていることもあります。
そんな炎症を放置しておくと、軟骨がすり減り変形性肩関節症(へんけいせいかたかんせつしょう)や筋肉に炎症が起こる腱鞘炎(けんしょうえん)などの危険性があります。

■肩の炎症チェック方法
アプレイのひかきテスト

右腕を頭の後ろに伸ばし、背中の反対側の肩甲骨(けんこうこつ)に触ってみます
このとき反対の肩を上げないように注意します
さらに腰の後ろから肩甲骨を触ってみます
肩甲骨に届かなかったり、痛みが生じる場合は肩に炎症が起きている可能性があります
同様に左肩もチェックします
痛みがあれば病院でレントゲンなどの精密検査を受けることが大切です

■五十肩の凍結肩改善方法
初期の段階であれば次のように行うと良いです。

前かがみになり腕をそのまま前に自然にたらします
そして身体全体を使って肩を回します
このとき肩だけを回さないように注意しましょう

これを毎日1分程続けることで凍結肩への進行を防ぐことにつながります。
無理にやり過ぎるのは禁物ですが、五十肩は安静にし過ぎないことも大切です。