血栓対策で脳卒中・心筋梗塞を予防!(あるある)

■血栓とは
血栓は本来血管内の傷を修復するためにできる身体に必要な機能です。
修復すれば自然に溶けていきます。

■動脈型血栓

■急に首が痛くなったら要注意
頸動脈とは首の左右に位置する動脈で心臓から出た血液を脳に送る血管。
特に動脈硬化を起こしやすい部分です。 首を押して痛いときは動脈硬化の可能性があります。

動脈硬化が起きると血管が拡張しないため、血圧が上昇します。
すると血管壁はボロボロ状態になり、この状態を修復しようとして血小板が壁のまわりに集まり固まるのが血栓です。
正常であれば血管が修復されれば血栓は溶けてなくなります。
血栓は本来血管を修復するために必要な血液の機能です。
しかし、不摂生な食生活を続けていると血液と血管の状態は悪くなり血栓が出来やすい血管環境になります。
できた血栓が溶けずにその場で血管を詰まらせるだけではなく、はがれ流れていき脳や心臓の血管を詰まらせ脳硬塞や心筋梗塞につながっていきます。

■以下のようなことがあてはまる人は動脈型血栓予備軍
●甘いモノを毎日でも食べてしまう
糖分の摂り過ぎは血液中の中性脂肪を増やします

●お酒を飲んだ後は必ずシメを欠かさない
アルコールだけがエネルギーとして使われるため食べたものはどんどん血液に蓄積されます

●起き抜けに必ずタバコを吸う
血圧が上昇する起床時の喫煙は血管を収縮させ高血圧を起こしやすい

■血液サラサラ食材
●血栓を溶かしてくれる食材
納豆:(ナットウキナーゼ)
納豆に含まれる酵素ナットウキナーゼには血栓を溶かす作用があります

●血栓の予防してくれる食材
たまねぎ(硫化プロピル)
リンゴ(リンゴペクチン)
黒酢(酢酸)
青魚(EPA/DHA)

■動脈を柔軟にさせるおすすめマッサージ
●片手を首の前面にあて、手全体で皮膚をずらす感覚で上下左右に動かします

●両手を組んでうなじのあたりにあて、両手全体を使うように上下左右に動かします(これも皮膚をずらす感覚で行います)

●心臓に近い胸や肋骨、脳に近い頭皮などの部分でも有効です

マッサージをするとまず末梢血管の血行が良くなり、その刺激が血管壁に伝わります。 するとNo(一酸化窒素)という物質が血管壁から分泌され血管壁の柔軟性が高まり血圧が安定します。

■静脈型血栓
静脈とは全身から血液を心臓に戻す血管です。
中でも骨盤あたりにある腸骨静脈は下半身から心臓に戻る血液が大量に流れる重要な血管です。
静脈は自力のポンプを持たず、周囲の筋肉の力で流れ、停滞しやすい血管です。
そんな静脈の血栓に関わるのがフィブリノーゲンで、血液の中に存在し、通常は傷ついた血管を修復するときだけフィブリンに変化し、血を固める修復ネットを張ってくれます。
しかし静脈の流れが滞るだけで、フィブリノーゲンは血管のトラブルと勘違いしてフィブリンに変化し、血液成分を修復ネットで固めてしまい、その結果血管が傷ついてもいないのに血栓が出来てしまいます。

■以下のようなことがあてはまる人は静脈型血栓予備軍
●気付くと脚を組んだり、立てひざをしている

●デスクワークや立ち仕事でほとんど歩かない

●きつい下着やズボンをはいている

●以前より脚の血管が目立つようになった(静脈りゅう)

■静脈りゅう
静脈りゅうとは長時間血液の流れが滞り血管が太くなり表面に浮き出ている状態
静脈りゅう型血栓の90%以上が脚にできます。
特に左脚の血管は人体構造上、流れが滞りがちです。

■血流アップで血栓予防!静脈おすすめマッサージ
床に座り、ふくらはぎの下に手をまわし、下から上に血液を押し流すように強くもみます (足首からふくらはぎに向かって、押しては離すを繰り返しながらもみ上げていきます)
その後太ももを両手で下から血液を押し流すようにもみ上げます (太ももは両手で付け根に向かってゆっくりもみ上げていきます)
左右の足それぞれ5回づつ、強くゆっくりと、押しては離すを繰り返し、もみ上げていきます
皮膚に傷があったり、すでに血栓症と診断されている人はマッサージする前に医師に相談しましょう