足のむくみ改善法、巻き肩改善ストレッチと腹式呼吸、呼吸ポンプ改善して静脈の流れをアップ

■むくみについて
むくみとは皮膚の下に水分が余分に溜まった状態いいます。
細胞に栄養を届けるため動脈から水分が染み出しますが、水分が解消されずに溜まってしまうことでむくみが起こります

■巻き肩が足のむくみの原因
巻き肩とは背中が丸まった猫背の状態に加えて、両肩が前に出て内側に巻き込まれているような姿勢をいいます。
巻き肩になると姿勢が悪くなり肺が広がりにくく横隔膜の動きが小さくなり呼吸ポンプの働きが低下してしまいます。

●呼吸ポンプ
巻き肩の人は静脈の血流を良くする呼吸ポンプの動きが悪くなります。
お腹には下大静脈(かだいじょうみゃく)という足から心臓へ向かう太い血管があります。
下大静脈の流れが良いと足の血液を吸い上げて余分な水分を回収してくれます。
ここに大きく関わっているのが呼吸で、息を吸うと肺に空気が入り広がることで横隔膜が下がります。
すると内臓によって下大静脈が押されて圧迫され、反対に息を吐くと横隔膜が上がり下大静脈が解放されます。
この圧迫と解放の動きが呼吸ポンプになり、血液を効率よく心臓へ送り届けてくれます。
深い呼吸をしただけで静脈が勢い良く流れます。

●心臓ポンプ
人間の血管には動脈と静脈があります。
動脈が栄養を配り、静脈が老廃物や水分を回収しています。
心臓のポンプの働きで動脈は勢いよく流れますが、静脈はゆっくり流れます。

●筋肉ポンプ
筋肉が動くときに静脈を押して血液を心臓へ流す作用があります。

■巻き肩チェック
リラックスして立ち両手を体の横に垂らします。
正面から見たときに手の甲が体の前を向き中指まで見えている人は巻き肩がむくみの原因の可能性があります。
手の甲が体の外側を向いていれば良い姿勢で問題ありません。
さらに耳の穴と肩の中心を線で結んだときに垂直にならない場合は巻き肩がむくみの原因の可能性があります。

■足のむくみ改善ポイント
巻き肩を改善して呼吸ポンプを機能させるためには、巻き肩で固まっている肩甲骨周りの僧帽筋(そうぼうきん)・胸の前にある大胸筋(だいきょうきん)をしっかりと伸ばすストレッチが効果的です。

●僧帽筋ストレッチで足のむくみ改善
手を前で組み大きく息を吸ったら、10秒かけてゆっくり息を吐きながら手を前に伸ばします。
このとき首までしっかり丸めて背中を伸ばします。
伸びきったら大きく2回呼吸します。

●大胸筋ストレッチで足のむくみ改善
手を後ろで組み大きく息を吸ったら、10秒かけてゆっくり息を吐きながら腕を上げていきます。
このとき胸を反らせて伸ばしながら肩甲骨を寄せるのがポイントです。
その姿勢で大きく2回呼吸します。

1度に3セット、1日2回行います。
特に悪い姿勢に気づいたときに行うと効果的です。

■腹式呼吸で足のむくみ改善
腹式呼吸は呼吸ポンプで重要な横隔膜をしっかり動かします。

鼻から大きく息を吸って お腹に空気を入れるイメージで膨らませます。
空気が入りきったら5秒以上かけて口から息を吐き お腹をへこませます。
お腹に手を当てて動きを確認しながら行うとよいです。
1セット3分が目安、1時間に1回などこまめに行うとよいです。

■着圧ソックスで足のむくみ改善
着圧ソックスはむくみの程度に合わせた圧力を選んだほうがよいです。
キツイほど効果があるわけではなく、キツ過ぎると静脈が圧迫されて血液の戻りが悪くなるおそれがあります。